ワークショップ#3
「恋するテーマ」を見つける
金山 大輝AMD株式会社 プランナー
2018.07.25
いよいよ具体的なアイデア検討に差し掛かる第三回。これまでのゲストからの学びを全員で振り返るとともに、ワークを通じて作成した「ジブン図鑑」と「企業リソース」を手がかりとして、自分自身と向き合いつつ、これから検討するアイデアの核となる「SOCIAL OUTしていきたい個人的なテーマ(恋するテーマ)」を見つけるためのワークショップが行われました。参加企業もすべて出揃い、ここからどんな企画が生まれていくのか、楽しみです。
SOCIAL OUT TOKYOの企画・プロデュースを担当しているAMDのプランナー、金山が今回もワークショップのファシリテーターを務めます。
今回の目的は、これから情熱を持って、自分ごととして力強く推進していけるテーマ、(第一回にご登壇いただいた)スマイルズ遠山さんの言葉をお借りすれば、「恋するテーマ」探しですが、その前に、これまでのゲストからの学びを全員でしっかりと振り返る時間をつくりたいと思います。企画やビジネスを考えるとなると、アイデアマンほど、ついその作業に熱中してしまうがあまり、これまでの学びや自分自身の「好き」の気持ちを忘れてしまいがち。そうならないように、これまでの学びを振り返りつつ、参加者同士がそれぞれのトピックについてどう感じていたのかを共有し合うことで、得られた学びを自分の中で咀嚼し直し、これからの検討の大前提として、しっかり心に留めておいていただければと思います。
その後、過去2回のゲストのお話の中から重要なトピックをまとめたシートをもとに、これまでの学びをグループごとに振り返るワークショップが開始されました。最後には各グループの代表者がディスカッションの内容を会場全体に共有し、参加者それぞれの視点から、学びについての理解を深める意見交換が行われました。
いよいよここから、これまでのワークで見つけた「個人」「企業」それぞれのハッシュタグを手掛かりに自分と向き合い、これからつくりあげていく企画の核をなす「恋するテーマ」を見つけていきます。まずは各自、メインとなる「好きのエッセンス」と、それに紐づくリソースや社会課題などを、これまでに抽出したあらゆるハッシュタグを活用して見つけ出し、それをもとに「恋するテーマ」をぼんやりでも構わないので、暫定的に形づくってみてください。ハッシュタグは、自分のもの、他者のもの、自社のもの、他社のもの、どれを使っていただいても構いませんが、メインとなる「好きのエッセンス」だけは、必ず自分の心の内にある、情熱を注ぎこめる重要な要素をお選びください。 「恋するテーマ」の具体性はこの段階では自由です。ぼんやりとでも、具体的でも、どちらでも構いません。スマイルズさんのスープストックを例に挙げれば、「食に課題意識があるので、食に関して何か事業をしたい」のレベルでも、「イケてないファーストフードのお店をなんとかしたい」 でも、もっと具体的に「素敵なスープ専門店を作ってみたい」でも、どの粒度でも結構です。
これまでのワークで抽出されたハッシュタグがビッシリ詰め込まれたワークシートが配られると、まずは黙々と自分自身と向き合いながら「恋するテーマ」を見つけ出す時間となりました。すらすらと書き出す人もいれば、頭を抱えたり、天を仰いだり(?)しつつ、内なる自分と向き合う人も。時間をかけて少しずつ、それぞれの恋の形がぼんやりと見えてきました。
先ほどのワークで、参加者一人ひとりの「恋するテーマ」が暫定的に書き出されました。次に、今回の締めくくりとして、グループごとにテーマの共有と、ネガティブとポジティブ、半強制的に2つの視点に立ちながらの意見交換を行います。他者への共有を通じて、自分の「恋」に対する思いを改めて確認していくとともに、相手の意見やコメントから新たな気づきを得たり、課題や手がかりを見つけたりすることが目的です。他者からのフィードバックを自分の心に投影し、見つけ出した「恋するテーマ」をじっくり再確認してみましょう。
今回のワークを通じて見えてきた各々の「恋するテーマ」。次回はいよいよ、個々のテーマから、チームとしてのテーマをつくりあげていくべく、全体に向けたプレゼンテーションと、それを踏まえてのチームづくりが行われます。課された宿題は、「恋するテーマ」のブラッシュアップとプレゼン準備。参加企業も出揃ったことで、人数も増え、ワーク後の交流会も大きな賑わいを見せていました。今回、自社の素敵な共創スペース「HAB-YU」をお貸しいただいた富士通さん、引き続きドリンクをご提供いただいているキリンさん、参加者を代表し、乾杯のご挨拶をいただいた菅公学生服さん、本当にありがとうございました。