• 最終プレゼンテーション
    「小さな一歩」を
    ともに踏み出す

    金山 大輝AMD株式会社 プランナー

    大畑 慎治AMD株式会社 事業プロデューサー

    2018.12.14

半年間、全9回におよぶSOCIAL OUT TOKYO ‘18もいよいよ最終回。各回のワークショップを経て、チームごとに検討したサステナブルな事業アイデアの最終プレゼンテーションが行われました。最終回のゲスト、マザーハウス副社長の山崎大祐さんにも見守られつつ、企画の説明を行う参加者の皆さん。独特の緊張感が漂う中で発表が行われ、素敵な5つのアイデアが生まれました。プログラムは終わりますが、ここからが本当のスタート。ぜひこれを機会に、小さな一歩を踏み出していただければと思います。

SOCIAL OUT TOKYOの企画・プロデュースを担当しているAMDのプランナー、金山が最終プレゼンテーションの進行役を務めます。

最後は再び会議室へと

半年間にわたるプログラムもいよいよ今日がラスト。各チームの企画の最終プレゼンテーションをさっそく始めたいと思うのですが、その前に。

SOCIAL OUT TOKYOのスローガンは「会議を捨てよ、社会へ出よう。」です。なんとなくお察しの方もいるかと思うのですが、そう、最終回の開催場所は、ここ、キリンさんの本社会議室です(笑)。「会議を捨ててないじゃん!」というツッコミも聞こえてきそうですが、プロジェクトとしては、会議を捨てて、社会(様々な共創スペースとそこで待ち受ける多彩な登壇ゲストの方々)に触れて企画を磨き、最後はこうして各々が会社に戻り、持ち帰ったアイデアを会議室でプレゼンし、小さな一歩を踏み出す。そんなSOCIAL OUTの旅の物語も感じながら、プログラムを締めくくりたいと思います。

それでは、各チーム持ち時間10分、その後10分間のディスカッション時間を設けつつ、全5チームのプレゼンテーションをスタートしていきたいと思います。

「小さな一歩」をともに踏み出す

その後、計5チームの企画アイデアの最終プレゼンテーションが行われました。毎回時間オーバーとなるほど、プレゼンやディスカッションは白熱。トップバッターは地域の活性化をテーマとしている「ゆるローカル」の皆さん。チームを代表してお二人が、それぞれの思いをベースとした企画や取り組みをプレゼン。具体性の高い企画に、次々とアドバイスが巻き起こるなど、ディスカッションも盛り上がりました。

続いては、親と子の教育やクリエイティビティーをテーマにしている「GOOD LIFE SUPPORTERS」の皆さん。あらゆる子どもたちの可能性を引き出すことをテーマとしていた「チームマイノリティー」も、目指す世界が同じということでこのチームに合流。学校の勉強に追われてしまいがちな教育過程で、子どもたちの「好き」や「得意」を見つけ、伸ばしてあげるためのビジネスアイデアをプレゼンテーションしました。

三番手は、旅と地域課題解決をテーマにしたサービスを検討していた「チーム動く」。ニーズは感じられる一方、いきなり大きなプロジェクトとして始めていくのが難しそうなのが、このチームの課題。企画の骨子にあるコンセプトを自社のすでにあるリソースやサービスと組み合わせて、その可能性をスモールスタートで検証していく最初の一歩をプレゼンテーションしていただきました。

続いて、最少2名のチームとなる「ART OF MONEY」。お金に対する価値感、社会におけるお金のあり方、キャッシュレス社会や仮想通貨、お金に関する教育など、近年関心の高まりを見せる「お金」の概念やイメージを変えていくことがテーマ。もう1名がトラブルで間に合わず、1人でのプレゼンを余儀なくされた中、社内承認をすでに取ることができた企画のコアアイデアをどう具体化していくべきか、会場をディスカッションに巻き込む形でプレゼンテーションが行われました。

最後は、新しい働き方をテーマとしている「YURU」のメンバー。試験的にスタート可能な企画の特性を生かし、すでに参加企業であるコクヨと運営企業であるAMDで1ヶ月ほど実証実験を実施。その結果や考察、それらを受けた今後の進め方を中心にプレゼンテーションが行われました。お酒が重要なアイテムということで、キックオフを兼ねた新年会も開催予定。今後の発展が楽しみな企画となりました。

5チームによるプレゼンテーションが終了した後は、SOCIAL OUT TOKYOの企画・プロデュースを手がけたAMDの金山と大畑から、プログラム全体を通じた総括が行われました。まずはAMDの事業プロデューサー・大畑が登壇。「コレクティブ・インパクトとSOCIAL OUTのこれから」をテーマに、今後のプロジェクトの可能性を語りました。

世の中の事業創出の視座をひとつ上げる

コレクティブ・インパクトによる事業創出プロジェクトSOCIAL OUT TOKYOの背景には、2つの想いがあります。ひとつは、我々AMDがSocial Creative Groupとして、より大きく社会に貢献していくプラットフォームとしてのアプローチ。もうひとつは、「世の中の事業創出の視座をひとつ上げる」という私の個人的な想いです。

私自身、様々な新規事業を経験してきましたが、企業が新たな事業を企てる際、どの「視座」でビジネスに向き合うかは非常に重要です。担当者なら部全体、部長なら事業全体、事業部長なら企業全体など、物事をひとつ上の視座から俯瞰することで、より本質的なアプローチが可能となりますが、企業が自社の中で新規事業を検討する際、その視座の高さには限界があるように感じています。自社という枠組みを取っ払い、もっと「世の中全体」という視座から新たな事業を捉えることが必要。企業も、業界も、業態も、NPOも、行政も関係なく、世の中の企業やリソースをどのように活用して、社会をどのように変えていくのかという高い視座を持って検討することで、より本質的な事業の企画ができるのではないでしょうか。とりわけ、SDGsのような大きな社会課題に対峙する際は、その視座が非常に重要となります。そこで、SOCIAL OUT TOKYO立ち上げの際には、業種・業界・業態を超えた異業種連携であるコレクティブ・インパクトのアプローチを意識しつつ、プログラムをデザインしました。

しかし、SOCIAL OUT TOKYO もまだまだ始まったばかり、完璧という訳ではありません。常に試行錯誤を続けて成長し続ける必要があると感じています。今後は、SOCIAL OUT TOKYO ‘19、‘20 …と展開しつつ、年次の枠組みを超えたSOCIAL OUTメンバーによる事業創出の構想もあれば、水面下では企業や地方、学術機関、メディアなどとのコラボレーションの話もあったりします。限られたリソースの中、すべてを実行していくことはなかなか難しいので、今後どのような展開をしていくのか、AMDとして、改めて検討を進める予定です。

最後に、これまでのプログラムの進行役も務めてきたAMDのプランナー・金山が登壇。SOCIAL OUT TOKYO ’18 全9回の登壇ゲストによるプレゼンテーションを振り返りつつ、全体の総括を行いました。

「まず、やってみる」ということ

半年間、全9回におよぶSOCIAL OUT TOKYO ‘18が終わりました。登壇いただいたゲストは総勢16名。あらためて振り返っても、錚々たる面々ですよね。SOCIAL OUT TOKYOのコンセプトに沿った、好きを起点にした活動や、サステナブルな取り組みをされている方々、あるいはそういった活動をサポートしているメディアの方々など、本当に多種多様なバックグラウンドの方々にご登壇いただきました。学びや気づき、こころに深く刺さる大切なメッセージもたくさんあったのではないでしょうか。

それらゲストからのメッセージの共通項であり、SOCIAL OUT TOKYOのコンセプトの根幹、最も重要な部分でもあるサステナブルなプロジェクトを創り上げていく上での心がけについて、総括に代えてお伝えし、プロジェクトを締めくくりたいと思います。

「まず、やってみる」ということ。

小さくてもいい。完璧でなくていいから、
思い描いている世界を形にして、周りから見えるようにする。

自分ひとりでできないことなら、
思いを同じくする仲間をしたたかに見つける。

与えられた仕事をするのではなく、
自分でやりたい仕事をつくる。

自分の心の正直な声にしっかり耳を傾けて、
自分で一歩踏み出したとき、人生はもっとおもしろくなる。

「まず、やってみる」ということ。

小さくてもいい。完璧でなくていいから、
思い描いている世界を形にして、周りから見えるようにする。

自分ひとりでできないことなら、
思いを同じくする仲間をしたたかに見つける。

与えられた仕事をするのではなく、
自分でやりたい仕事をつくる。

自分の心の正直な声にしっかり耳を傾けて、
自分で一歩踏み出したとき、人生はもっとおもしろくなる。

ここにお集まりの皆さんはご自身で一歩を踏み出し続けてきた方々だと思うので、僕なんかがこうして言うのもおこがましい話かと思いますが、ほんと、自分の人生を振り返っても、これに尽きると思います。それこそ、このSOCIAL OUT TOKYO自体、「こんなプロジェクトをやってみたい!」という、僕や大畑のまさに「SOCIAL OUT」な思いから実現に至ったプロジェクトです。はじめてのことばかりでいろいろご迷惑もおかけしたかと思いますが、素晴らしいゲスト陣、参加者の皆さま、キャンプの天候にも恵まれ(笑)、無事、全9回を走り切ることができました。

サステナブルな事業の種が5つも生まれたこの半年間。皆さまにとって、貴重な学びや成長の機会となっていれば幸いです。プログラムは今日でおしまいですが、本当のスタートはここからです。SOCIAL OUT TOKYOは参加者全員が主役。小さな一歩をともに踏み出しましょう。ゲストからの学びを胸に、ぜひそれぞれの企画に磨きをかけて、形にしていっていただければと思います。

「やろう。」

半年間、本当にお疲れ様でした!

ここにお集まりの皆さんはご自身で一歩を踏み出し続けてきた方々だと思うので、僕なんかがこうして言うのもおこがましい話かと思いますが、ほんと、自分の人生を振り返っても、これに尽きると思います。それこそ、このSOCIAL OUT TOKYO自体、「こんなプロジェクトをやってみたい!」という、僕や大畑のまさに「SOCIAL OUT」な思いから実現に至ったプロジェクトです。はじめてのことばかりでいろいろご迷惑もおかけしたかと思いますが、素晴らしいゲスト陣、参加者の皆さま、キャンプの天候にも恵まれ(笑)、無事、全9回を走り切ることができました。

サステナブルな事業の種が5つも生まれたこの半年間。皆さまにとって、貴重な学びや成長の機会となっていれば幸いです。プログラムは今日でおしまいですが、本当のスタートはここからです。SOCIAL OUT TOKYOは参加者全員が主役。小さな一歩をともに踏み出しましょう。ゲストからの学びを胸に、ぜひそれぞれの企画に磨きをかけて、形にしていっていただければと思います。

「やろう。」

半年間、本当にお疲れ様でした!

その後、会場では記念撮影と打ち上げが行われ、全9回にわたるプロジェクトに幕が降ろされました。半年間を通じて、一体感を増した参加メンバーの皆さまと、そこから生まれた素敵な企画の種の数々。このプロジェクトから、今後どのような化学反応が生まれることになるのか、本当に楽しみでなりません。AMDでは各チームのサポートを継続的に行いつつ、「小さな一歩」の具体化をともに進めていきたいと思います。また、毎回のドリンク提供のみならず、今回、自社の会議室までお貸しいただいたキリンさん、半年間のサポート、本当にありがとうございました。

金山 大輝
AMD株式会社 プランナー
大阪大学卒業後、ソフトバンク入社。電力事業やロボット事業、海外事業戦略など、社長直轄プロジェクトの事業化検討に従事。ロボット事業では中心メンバーとして事業企画やマーケティングを牽引。2016年末にAMDに移り、現在はプランナーとして、事業会社の企画畑で培った経験を活かしながら、大手家電メーカー新規事業のマーケティングや、化粧品メーカーのソーシャルプロジェクトなどを担当。SOCIAL OUT TOKYO 企画・プロデュース。
金山 大輝
AMD株式会社
プランナー
大阪大学卒業後、ソフトバンク入社。電力事業やロボット事業、海外事業戦略など、社長直轄プロジェクトの事業化検討に従事。ロボット事業では中心メンバーとして事業企画やマーケティングを牽引。2016年末にAMDに移り、現在はプランナーとして、事業会社の企画畑で培った経験を活かしながら、大手家電メーカー新規事業のマーケティングや、化粧品メーカーのソーシャルプロジェクトなどを担当。SOCIAL OUT TOKYO 企画・プロデュース。
大畑 慎治
AMD株式会社 事業プロデューサー
大阪大学大学院修了後、大手インテリアメーカーにて、五感・感性・心地の研究、新商品・新規事業の立ち上げ・推進・マネジメント、異業種連携・産官学連携のプロジェクト等に従事。並行して、宝塚造形芸術大学大学院MBAを取得(首席)、関西大学の外部講師を務める。その後、ブランドコンサルティングファームの戦略プランナー、共創型ビジネスコンサルティングファームのグループディレクターとして、様々な業界大手企業の経営戦略、事業開発、事業共創プロデュース、組織変革、ブランディングに携わる。昨年、AMDに活躍の場を移し、事業プロデュースを担当。SOCIAL OUT TOKYO のワークショップ・メインファシリテーター。
大畑 慎治
AMD株式会社
事業プロデューサー
大阪大学大学院修了後、大手インテリアメーカーにて、五感・感性・心地の研究、新商品・新規事業の立ち上げ・推進・マネジメント、異業種連携・産官学連携のプロジェクト等に従事。並行して、宝塚造形芸術大学大学院MBAを取得(首席)、関西大学の外部講師を務める。その後、ブランドコンサルティングファームの戦略プランナー、共創型ビジネスコンサルティングファームのグループディレクターとして、様々な業界大手企業の経営戦略、事業開発、事業共創プロデュース、組織変革、ブランディングに携わる。昨年、AMDに活躍の場を移し、事業プロデュースを担当。SOCIAL OUT TOKYO のワークショップ・メインファシリテーター。

運営主体 運営主体

AMDグループは、ブランディングで培っ たノウハウをもとに、
あらゆる企業活動の先にある社会を常に捉え、
企業課題、社会課題の解決に取り組むクリエイティブカンパニーです。